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令和8年7月公開 ぼいす宅配便

「アンコじゃないよアンゴだよ」

紀州路発ぼいす宅配便

この番組は、浄土宗和歌山教区がお届けしています。

七夕、海の日、お中元。
祇園祭に花火大会。
トマト、キュウリ、枝豆、スイカ、ウナギに素麺。
ひまわり、朝顔、風鈴、うちわ。
打ち水、すだれ、セミの声。
どれも7月を連想させるものです。ですが、最近では季節野菜のイメージがなくなりつつあります。トマトにしてもキュウリにしてもハウス栽培が行われ、季節関係なく年中食卓を彩ります。

和歌山教区の教化ラジオ 紀州路発ぼいす宅配便へ ようこそおいで下さいました。

 今年4月に気象庁は、最高気温40℃以上の日の名称を「酷暑日」とすることを決定しました。
 それまでは、25℃以上の日を「夏日」、30℃以上が「真夏日」、35℃以上が「猛暑日」としていました。この「猛暑日」という名称ができたのは、今から19年前の平成19年4月のことです。19年ぶりにそれ以上の気温に対する呼び名が生まれたことになります。今年は何日「酷暑日」が観測されることになるのでしょうか?
 日本では気候に関して色々な表現があります。例えば今は梅雨の季節ですが、梅雨にもいくつかの種類があるのをご存じですか?
 一般的な梅雨は5月中旬ごろから7月下旬にかけて続く長雨のことを指しますが、3月下旬から4月上旬の菜の花が咲く頃の長雨を菜種梅雨といい、秋の長雨をススキ梅雨というそうです。また秋から冬にかけての長雨をちょうど山茶花が咲くことから山茶花梅雨というそうです。この他にも色んな表現があり、季節の移り変わりを表す言葉として親しまれてきました。でも最近では、四季を感じることが少なくなり、春や秋の過ごしやすい季節が短くなり、冬から一気に暑い夏になったり、夏から一気に冬の様な寒さが訪れたりと、これは地球温暖化の影響なのでしょうか?4つあった季節が徐々に2つの季節に変化してきたように思います。
 お釈迦様のふるさとインドは、6月から10月の雨の多い時期が雨季で11月から3月の雨の少ない乾燥した時期を乾季と言うそうで、四季ではなく二季だそうです。日本もそんな感じになってくるのでしょうか。 お釈迦様が活躍されていた頃、雨季の間、出家者が一ヶ所に籠って静かに修行していました。これを雨の安居あんご安居とか夏の安居で安居といいます。安居とは安心の「安」に住居の「居」と書いて「あんご」と読みます。 雨の多い季節は、諸国を巡り歩く修行を行うことが困難な上、生き物を踏み殺すおそれもあるため、安居はインドの諸宗教における古くからの習慣でした。この習慣が、中国や日本にも伝わり、日本では、天武天皇の時代の西暦683年の夏に宮中で安居が行われたと文献に出てきます。現在では各宗で行われ、僧侶の講習会を安居と称することもあるそうです。浄土宗においても、夏と冬の2回、総本山知恩院において安居が行われています。
 経典には安居に関連してこんな話があります。
 お釈迦様のお弟子であった目連尊者がある時、亡き母が今どうしているかと神通力(仏になると備わるといわれる特殊な能力)を使い探してみると、餓鬼道に堕ちていることが分かりました。自分を生み育ててくださった母が、生活のために仕方なく罪を犯してしまい、その報いとして餓鬼道に堕ちていたことを知った目連尊者は、何とか母を救いたいとお釈迦様に救いを求めたところ、安居の終わる日に多くの修行僧に食事を施すことによって、餓鬼道に堕ちた母を救うことができると教えられ、それを実行したところ、母が救われたそうです。
 これは『盂蘭盆経』と言う経典に説かれていて、現在、日本各地で行われているお盆の行事の元となっています。  もうすぐ、お盆の始まりです。亡き人、ご先祖様を思い、静かに手を合わせ、今年もお盆の供養していただきますよう、よろしくお願いいたします。

では、今月はこのあたりで。また来月におあいしましょう。 紀州路発ぼいす宅配便でした。